料金と助成金

産後ドゥーラとは?頼めること・料金・助成がある自治体・産後ケアとの違い

産後ドゥーラとは?頼めること・料金・助成がある自治体・産後ケアとの違いのアイキャッチ
つぐみ

産後ドゥーラとは、民間資格を持って、産後の家庭に家事と育児を手伝いに来る人です。助産師が体と授乳を見る「産後ケア」とは別の仕組みで、料金はドゥーラごとに決まっています。

自治体の助成を使うと、1時間1,000〜1,500円で頼めます(板橋区・新宿区・大田区の例)。助成の無い自治体では、料金はドゥーラ本人に聞くしかありません。

国家資格ではなく、協会の講座は75時間で、保険は任意です。「怪しい?」の答えは、この3つです。

私は産後ドゥーラを使っていません。この記事は協会と自治体の公式情報だけで書き、体験談は入れていません。

市のページを見ても、ドゥーラの申し込み先が出てきません。

自費なら協会の「探すサイト」から本人に直接連絡します。助成を使うときは先に自治体へ申し込み、大田区のように区が支援員を手配する区もありますよ。

産後ドゥーラとは、民間資格を持って家事と育児を手伝いに来る人

一般社団法人ドゥーラ協会は、産後ドゥーラを「産前産後の母親に寄り添い、支える人」と説明しています。家に来て、家事と赤ちゃんの世話を手伝い、母親の話を聞く人です。

協会のページには「個人事業主として、活動範囲や時間帯、料金も自分で決める」とあります。会社に雇われたヘルパーではなく、一人ひとりが自分で値段と働き方を決めている人です。

助産師とは別の民間資格。授乳や体の相談は産後ケアへ

「産後ドゥーラ」は、ドゥーラ協会が養成講座を開いて広めた呼び名です。別の団体(一般社団法人ドゥーラ教育協議会)も同じ名前の講座を開いていて、どちらも国家資格ではありません。

授乳と体の相談の窓口になる市の産後ケアの仕組みは、産後ケアとは?市の事業とホテルの違いにまとめています。

産後ケア・ヘルパー・シッターとの違いは、誰が来て何をするか

産後ドゥーラと市の産後ケア・産前産後ヘルパー・ベビーシッターの違い。誰が来るか、主にすること、料金の決まり方の3つで比べた表
産後ドゥーラ市の産後ケア産前産後ヘルパー(市)ベビーシッター
誰が来る民間資格を持つ個人助産師・看護師・保健師市から頼まれた会社のヘルパーシッター会社の人
主にすること家事・育児の手伝い、話を聞く体と授乳のケア、赤ちゃんの預かり家事・育児の手伝い子どもの預かり
料金の決まり方ドゥーラごと(助成があれば自己負担は自治体が決める)市が決める(型と市で違う)市が決める会社ごと
助成の枠産前産後の家事・育児の助成(自治体による)市の産後ケアの助成産前産後の家事・育児の助成自治体によって別の助成
泊まりなし(訪問だけ)泊まり・日帰り・訪問なしなし(夜間対応の会社はある)
2026年10月6日確認

新宿区は「産前産後支援事業」の中に、ヘルパー(1時間1,000円)と産後ドゥーラ(1時間1,500円)の両方を置いています。差は1時間500円です。市の産後ケアの料金は自治体の産後ケア助成の完全ガイドにまとめています。

助成で使えるのは日中。泊まりは市の産後ケアへ

自費なら夕方以降に対応するドゥーラもいて、協会の「産後ドゥーラを探す」サイト(finddoula.net。以下、探すサイト)で「17時以降」の条件で絞れます。板橋区・新宿区は9〜20時、大田区は9〜21時で、泊まりはありません(料金の章の表)。

夜に赤ちゃんを預けて眠れるのは、助産院や病院に泊まる市の産後ケアです。自分の市の産後ケアはエリアから探すページから市の記事を開いてください。

産後ドゥーラに頼めること:料理・掃除・沐浴・上の子・外出の付き添い

品川区の助成の決まり(実施要綱)は、対象になるサービスを「心身のケア、日常の家事・育児支援、外出時の補助その他必要な支援」と書いています。探すサイトでは、ドゥーラの得意分野を「保育系・調理系・清掃系」の3つで絞れます。たとえば次のような頼み方です。

  • 料理:作り置き、離乳食の準備
  • 掃除・洗濯:日常の範囲
  • 赤ちゃんの世話:沐浴、おむつ、寝かしつけの手伝い
  • 上の子:遊び相手、送り迎え(送迎に対応するかはドゥーラごと)
  • 外出の付き添い:健診や買い物

頼めないこと:医療行為と、助成の対象にならない使い方

傷の手当てや授乳の指導は医療の範囲で、ドゥーラの資格に入っていません。発熱や出血は産科へ、授乳は市の産後ケアの助産師へ。

品川区の要綱は「保護者不在時の子どもの一時預かり」を対象外にしています。母親が家にいて、体を休める時間に使う助成です。

産後ドゥーラの料金は人ごと、助成を使うと1時間1,000〜1,500円

板橋区・新宿区・大田区の3区の例です。区ごとに額も上限も違います。

区の助成を使ったときの産後ドゥーラの自己負担。板橋区1時間1,300円・上限30時間、新宿区1時間1,500円・上限40時間、大田区1時間1,000円・上限30時間
区1時間の自己負担上限時間使える期間1回の時間・時間帯ページの更新日
板橋区1,300円(初回4時間までは500円)30時間(双子以上=多胎は60)妊娠中〜生後6か月未満1回2〜4時間・9〜20時2026年9月1日
新宿区1,500円(ヘルパーは1,000円)40時間(上の子3歳未満ありは55〜75、多胎75)産前〜生後5か月未満9〜20時2026年4月1日
大田区1,000円30時間(多胎は子1人につき30)妊娠中〜産後1年1回2時間から・9〜21時2026年7月1日
各区の公式ページ(2026年10月6日確認)。住民税を払っていない世帯や生活保護の世帯は減額か免除(板橋区は半額・生活保護は無料、大田区は無料、新宿区は「減額・免除あり」の記載)。ドゥーラの交通費は板橋区・大田区が実費、新宿区はページに記載なし

板橋区の上限30時間は、1回3時間で使うと10回分です。

自費の相場は公表されていない。料金は本人に聞く

協会は「料金も自分で決める」と書き、探すサイトも料金を載せていません。だれにでも当てはまる相場は、公式には出ていません。

手がかりは区の助成額です。品川区の要綱は、自己負担の額ではなく区が出す額を決めていて、ドゥーラに払った費用のうち1時間2,700円までを区が助成します。2,700円を超えた分は自己負担です。

探すサイトに載っていないのは、1時間の料金・最低何時間からか・交通費の3つです。聞く文は問い合わせ文ジェネレーターで作れます。

探すサイトで助成対応と出る自治体は54|一覧と確かめ方

ドゥーラ協会の探すサイトでは、「自治体補助対応」で絞り込めます。これはドゥーラ側が、その自治体の助成に対応できると登録した印で、自治体の制度一覧ではありません。助成の名前と条件は、必ず自治体の最新ページで確かめてください。

探すサイトで補助対応と出ている54自治体(2026年9月時点)

地方自治体(当サイトの記事があるものはリンク)
北海道(0)なし
東北(1)仙台市
東京23区(14)品川区・港区・新宿区・中野区・北区・杉並区・板橋区・江東区・文京区・世田谷区・目黒区・豊島区・大田区・葛飾区
東京都下(4)八王子市・調布市・府中市・日野市
神奈川(6)横浜市・川崎市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・箱根町
千葉・埼玉・栃木・茨城(8)千葉市・市川市・流山市・三芳町・栃木市・かすみがうら市・つくばみらい市・守谷市
北陸・甲信越(2)飯田市・下伊那郡
東海(4)菊川市・みよし市・松阪市・多気町
近畿(3)田原本町・川西町・相生市
中国(3)玉野市・広島市・出雲市
四国(0)なし
九州(9)北九州市・糸島市・福岡市・宇美町・別府市・玉東町・荒尾市・長洲町・熊本市
finddoula.netの「自治体補助対応」の選択肢(2026年9月版)を地方別に並べた。郡は1つと数えた。リンク先は各自治体の産後ケア(助産師の制度)の記事で、ドゥーラの助成額はこの記事の3区の表と自治体のページで

区のページを「産後ドゥーラ 助成」で探しても出てきません。名前は「産前産後支援事業」「産前産後家事・育児援助事業」です。一覧にある横浜市も、市のページの名前は「産前産後ヘルパー派遣事業」(市がヘルパーを家に送る制度)で、1回2時間以内1,500円、産前・産後に各20回まで使えます(2026年5月19日更新)。横浜市のように、「産後ドゥーラ」の名前では助成を出していない市も一覧に入っています。

板橋区・新宿区・大田区は、先に区へ申し込んでから使う

3区とも、使う前に区への登録か申請が要ります。新宿区は電子申請・窓口・郵送のどれかで事前登録、板橋区は子ども家庭総合支援センターに申請し、登録が済んでからドゥーラと日程を決めます。大田区は子育ち支援課に申し込むと、区が産後ドゥーラの資格を持つ支援員を家に派遣します。

産後ドゥーラの助成は「産前産後の家事・育児支援」の枠で、助産師が来る市の産後ケアとは別の申請です。両方使う人は、2つの窓口に別々に申し込みます。産後ケアの申請の仕方は産後ケアの申請方法の記事へ。

一覧に無い大阪市・京都市は、市の産前産後ヘルパーを確かめる

大阪市・京都市は、探すサイトの補助対応には出てきません。一覧に無い市の方は、市のページで「産前産後ヘルパー」「家事支援」の名前を探してください。助産師が家に来る産後ケアも、授乳と体の相談なら使えます。自分の市の記事はエリアから探すページにあります。

産後ドゥーラは怪しい?民間資格で、協会の講座は75時間

認定は講座のあと試験と面談。更新料は年11,000円

ドゥーラ協会の認定は、全75時間の講座のあと、試験と面談に合格した人が受けます。受講から認定まで約4か月半。認定の更新料は年11,000円で、物を壊したりけがをさせたときに払う保険(賠償責任保険、年約15,000円)は任意です。

任意なので、入っているかはドゥーラごとに違います。確かめるには、最初の連絡で「賠償責任保険に入っていますか」と聞きます。

選ぶ材料はプロフィールと初回の打ち合わせ

探すサイトのプロフィールには、得意分野・対応時間・医療資格の有無が載っています。会う前に分かるのはここまでで、料金と進め方は初回の打ち合わせで決まります。品川区は、この打ち合わせ(プランニング)に区が1,000円を助成しています。

産後ドゥーラの探し方は、探すサイトで地域と条件を絞って連絡

  • finddoula.netで地方、都道府県、市区町村の順に選ぶ。掲載は592人で、関東が486人(2026年9月版)
  • 条件で絞る:自治体補助対応・17時以降・土日祝・医療資格あり・多胎・外国語・年代
  • プロフィールからメールかホームページで連絡する。料金は載っていないので、聞くことは料金の章の3つ

板橋区・新宿区で助成を使う方は、区への登録(助成の章)を済ませてから連絡します。大田区は区が支援員を手配します。

空きが無いときは、産前産後ヘルパー・市の産後ケア・家事代行

掲載は北海道9人・四国2人です。この地域で空きが無いときの手段と金額は、産後の無理は一生祟る?休めないときの預け先と金額にまとめています。

産後ドゥーラのよくある質問

Q
2人目の出産でも産後ドゥーラの助成は使えますか

板橋区・新宿区・大田区の3区は使えます。新宿区は上の子が3歳未満だと上限が55〜75時間に増えます。板橋区・大田区は上の子の人数で上限が変わりません(増えるのは多胎だけ)。上の子と一緒に泊まれる産後ケアは上の子と一緒に泊まれる産後ケア施設の記事に。

Q
産後ドゥーラの資格を取るにはいくらかかりますか

ドゥーラ協会の養成講座は、第34期(2026年4〜9月)で受講料407,000円と認定料22,000円(いずれも税込)です。港区は、区の事業に登録して1年以上続ける意向のある人に20万円、3年以上の意向があり保育士などの資格もある人に30万円を助成しています(2026年4月24日更新の区のページ)。

出典と、この記事を書いた人

読んだ公式情報は次のとおりです。

最終確認日 2026年10月6日。助成の額と上限は年度で変わるので、申請の前に自治体の公式ページで確かめてください。

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